貴族名鑑







ぴん殿

王国の西、大河のほとりにある豊かな土地一帯を治める有力な領主の一人娘として生まれる。常に領土の民一人一人に気を配りその信頼はとても篤い。幼いときから次期当主として教育を受けたため、やや男勝りなところもあるがその内面はとても女性的である。大河に輝く太陽の光のように輝いていることから人々からは"陽川の輝姫(ようせんのきき)"とよばれる。

ゆん殿

数々の土地をさすらいながら旅をしていた勇者の一人。様々な難題を解決した翌日の早朝には決まって姿を消していたことから"朝霧の勇者"と呼ばれていた。ふと立ち寄った西の地方、そこで催されていた武術大会に出場し、その時にその領主の一人娘と恋に落ちた。その地こそ"陽川の輝姫"のいる領土であり、その相手こそ輝姫本人である。しかし勇者とはいえ、身分の違いなどもあり二人はその地で結ばれることは難しかった。そこで二人はそのを土地を離れ、旅に出る−−そして数年後、二人の間に生まれた子供を伴って帰り、輝姫は領主の座を降りすべてをその子にゆだねた。その子こそ、やがてその地方広く善政をしいたとされる領主となる。

Misto殿

五つの宝玉を連ねた首飾りをつけながら王国をさすらう謎の賢者。時には貧しい村々を救い、時には町を恐怖におとしめている盗賊をたった一人で退治し、あるいは町の酒場で賑やかに騒いでいる…かつては王国の要職にあったという賢者とはいえ、とても親しみのもてる雰囲気から人々の人気が高い。"五聖石の賢者"と呼ばれる彼がいつも身につけている宝玉は、彼を慕う人々からの贈り物で「五つの大陸を行くあなたに大いなる幸運を」という願いを込められたものである。

阿修羅 殿

東の大寺院を守護する一族として生まれ、精霊の魔力を封じた「精霊符」により様々な魔力を使う事を得意としている。本来、寺院を守護する一族には「力」により寺院を守る事に長けてきたが、力だけでは大切なものは守れないと感じて様々な事を学ぶようになった。彼が精霊符を使えるようになったのは寺院の庭のすみにある古い花壇がきっかけであった。その花壇はかつてその土地に住んでいた精霊達の領土の名残であり、壊されようとしていた花壇を守ったことがきっかけで、精霊達が彼に精霊符の作り方を教えたのである。「人は戦うよりも助け合う方が難しい、しかしそれを行ってこそ人が人たるゆえんである」とは守る心常に忘れない彼の有名な言葉である。

はるか殿

古い神殿の宝物庫から見つかった巨大な竪琴が「無限琴」であり、とても一人の奏者では演奏できないほど大きく弦も数多かった。幾人もその無限琴に挑んできたが、音が割れたり、途中で弦に弾かれてしまい演奏することは出来なかった。かつては天界だけでなく地獄へもその音色が届かせたといわれる無限琴は単なる伝説として語られていた。そんなある日、ふと神殿に立ち寄った一人の女性が何気なく無限琴に近づいたとき、かすかに弦が鳴った。吸い寄せられるように琴に近づいて、彼女が演奏してみたところ澄み切った音色を奏でられたという。手が届かない弦もいくつもの弦の振動により共振し音を発する。悪魔までがその音色に心惹かれて涙を流すという伝説の復活である。やがて国中にその話が広まり、無限琴は王国から彼女に半永久に貸与される事となった。この世でたった一人伝説の竪琴を演奏できる彼女を人々は"無限琴の奏者"として呼ばれることになった。

まいと殿

かつて栄えた古い一族の末裔。武技に優れた彼ら一族の象徴は1000年に1度、彗星が現れた夜に生まれるという伝説の鷲であることから、彼を"聖鷹(せいおう)の武人"と呼ばれる。不死の命を持ち、常に堂々とした風格を持つ吉兆と言われている。今では一族の数はかなり少なくなってはいるが、その誇り高い意志は常に近隣の地方から一目置かれ、名門としての地位を確固たるものにしている。一族を飛び出して王国内を旅している彼が、王国の国王として即位した時、その知らせを聞いた一族の者にとっては当然のこととしてあまり驚かれなかったという。

村雨 殿

もともと学者の家に生まれ、知識を求めて諸国を旅して歩いた時、伝染病に苦しめられていた村を助けた礼として一振りの刀を譲り受けた。その刀は代々目に見えない「悪しきもの」を切り払う事が出来るとされた伝説の名刀であった。宇宙を旅してきた流れ星に含まれていた鉄をその材料として作られたもので、この世には二つとして存在しないものだった。刀身が美しい七色に輝いていた事から彼はその後"七宝刀の賢者"と呼ばれるようになる。その後、彼は山深い地方を中心に歩き、助けた村はゆうに数百を越えるという。山岳地方を中心に絶大な影響力を持つため「彼の一声で山が動く」とさえ言われるほどである。

はなえ殿

天界から墜落した小型の竜と出会い、自分の食事を与えたり熱心に傷の手当てをしたことから竜になつかれてしまった女性。買い物する時、常に彼女の後ろを付いてくる竜に人々は驚くという。竜の大きさは子供ほどだが吐き出す炎が高温なため、法律に従って危険物取り扱いの資格を取るはめになった。そのため町中では竜の首には「注意!危険物」の札が下げられているという。しかし、その後彼女になついた竜が天界では竜族の次期当主であり、その派閥争いに巻き込まれ、地上界だけでなく天界をも巻き込んだ一大騒動に発展する。王国を揺るがした「竜の大飛来事件」など彼女にまつわる大事件は数知れない。地上界よりも、天界に住む竜達に有名であり竜達からは"翼なき天界竜"と呼ばれている。

KaZ★殿

王国の大草原地帯を中心に活躍している貿易商人達の首領。彼が確保している貿易路は安全に行き来できる事で多くの商人が行き交い、そのため莫大な資金が動くという。かつて一部の民族を迫害した都市があり、彼はそれをやめるよう忠告したが意に介さず、そのため彼によって一切の貿易が出来なくなり破滅したこともある。暁に輝く赤い星を象徴とした額(ひたい)飾りをしていることから人々は"暁の守護者"と呼ばれている。
(編纂院特記事項:「白銀の海神KAZ殿」と非常によく似た名前のため注意)

貴族名鑑編纂院

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