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知っている人は知っている、メッサーシュミットKR200(のレプリカ)
最近仕事がいろいろと忙しくてなかなかマーコスに構う事がありませんでした。
それはそれとして、この車はメッサーシュミットという3輪の自動車です。もっと正確に言うと、この車はメッサーシュミットではなく、トライテック・オートクラフト社が作ったメッサーシュミットのレプリカになります。
もとになったメッサーシュミットはドイツ製で戦後まもなく作られたもので、日本には以外と数があるようです。また雑誌に紹介されていたり、ミニカーにもなっていますので知っている人も多いと思います。
でも、本物はやはり古い自動車(3輪車)ですから手間も掛かります。
しかし、レプリカなら意外といけてしまいます。ボディはFRPで、なんとエンジンはホンダの250CCスクーター(スペーシー)のものを使い、馬力は20馬力。車重が250キロですから、パワーウェイトレシオが12.5。意外に現代の普通車レベルです。
で、どうやってこんな車を手に入れたかというと…東章産業を通じてイギリスから取り寄せてもらいました。
またまた、無理難題を持ちかけてしまったんですねー。
しかも、ここまで来るにはまたまたマーコスブラザーズ横山さんがまたまた関わっていて、もともとの原因は彼が欲しいと言い出した事なんです。で、へんな車は嫌いじゃないし…いつの間にか共同購入する事になっていました。うまくのせられた気もしますが…
で、話はイギリスから取り寄せたメッサーシュミットが秋田に到着し、そこから車検やらなにやらのために東京に移動しなくてはいけないという話からはじまります。(今までのは前振りです(^^;)
どうせ移動するのなら、車検も切れてしまうマーコスも東章にお願いしよう、でメッサー(正確にはレプリカですがめんどくさいので以降はこの名称にします)は帰りに乗ってくればいいよなぁ。でも一人では疲れるから、もう一人連れて行こう。マーコスブラザーズの横山さんは仕事で駄目だから、某自動車雑誌で編集者をしている友人にも同行させようとしました。
しかし、出発の前日、友人に急用が出来てしまいこれも駄目、そこで白羽の矢が立ったのが大学からの悪友Mです。彼の住まいは福島ですが、彼に頼めば距離の半分は同行してもらえます。これなら、一人でも大丈夫でしょう。案の定、彼に電話すると二つ返事でOKしてくれました。
こうして、秋田−横浜メッサー移動大計画、しかも行きはマーコス、という壮大にして(今思えば)無謀な計画がはじまったのです。
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午前4時首都高から東北道へと走り抜けるマーコスから
横浜を午前3時半に出発し、一路マーコスは秋田を目指します。
あー、最初この首都高もビクビクしながら走っていたのに今はそんな事もなくなったなぁ。とか思いながら気持ちいいエグゾーストノートを残しながらマーコスは走ります。
マーコスはきわめて順調です。思えば普段はそれほどの距離を走らないのに、走る時は一気に結構なペースで700キロを駆け抜けていくマーコスは34年前の車にしてはとっても偉いのかもしれません。
途中福島でMと合流し、秋田に行きます。今回はゆっくりと走ったこともあって昼頃に秋田、東章産業に到着しました。
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長距離移動に向けて様々なメンテナンスと補強作業を受けるメッサー
気分はルマン24時間出走前です
東章産業では、メッサーでの700キロ走行というとんでもない計画のために、念入りにメンテナンスされていました。消耗品の他にもタイヤのアライメントの取り直し、可動部分の全チェック、場合によってはあちこちに補強が入れられています。特に懸念されていたのが癖の強いハンドリングです。遊びがなくあまりにもクイックすぎるということで、念入りにアライメントが調整されていました。
なんかいつも…無理なことをお願いしています。感謝してます吉田社長!とメカのみなさん!
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いよいよ試走です。
後ろに秋田の車仲間の虎さん(愛称)を乗せて二人乗りのチェックも。
さて運転してみたら…普通の自動車とあまりにも違いました。
あまりにもクイックなハンドル。スーパーセブンよりもずっとクイックです。しかも、わだちでハンドルが取られるのでスピードが出せません!これにはびっくりです。
唯一の救いはスクーターのエンジンユニットを使っているためにオートマになっていて、シフト操作がなかったことです。これでシフト操作があったらとんでもない操作になったでしょう。
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試走に出発するメッサーと見送る吉田社長
で、いろいろと話をしていったりしているうちに、一緒に行っていたMが無口になっているんです。
いつもなら適当な事を言っているはずなのに、俺だけはバスで帰らせてくれだの…言い出す始末です。
ある意味、彼の不安は当たることになりますが(^^;
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前から見るとこんな感じに見えます
昆虫か、なにか……そんな感じです。
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いよいよ横浜に向かって出発!
Mが首にタオルを巻いたりしています。
悲壮な覚悟を感じるのは私だけでしょうか?
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走るとこんな感じに見えます
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秋田道を走るメッサーの後部座席から
後部座席は意外と快適なのでびっくり
<<秋田道>>
・ガソリンタンクが満タンでいくらガソリンが入るのか厳密に図る為に、ガス欠が起こるまで走りつづけた(6リッターでした。私の50CCスクーターよりも小さい(^^;)
・90キロ〜100キロで走っていたら後ろに乗っていた友たちが水温が110度になっているのに気がつき慌てて秋田中央で降りる。
・料金所でびっくりされながら、外に出て吉田社長にクーラントがあふれず、水温が一定なら大丈夫という話にほっと一息。心の中で、「深刻なトラブルならメッサーで戻らなくていいのに」と考えている自分に気がつく。
・秋田中央からまた秋田道に乗る。高速のバス停があるたびに後続車をやり過ごす。
・高速の1区間があんなに長いもんだとは思いませんでした。
・走っても走っても…秋田市内を抜け出せない。
・西仙北で団体旅行の親父さん達と遭遇、質問攻めに会う。横浜まで行く、新車は250万、というのに絶句していました。
・錦秋湖で、同行の友人が温泉に入らせろと言い出したのでしょうがないので許可する。私は眠くなるといけないので入りませんでした。
・錦秋湖でドライバーを友達に交代。70キロで巡航する。
・錦秋湖で日が暮れたのでライトをON。意外とライトが明るいのでびっくり。ライトの明かりがボディの内側に漏れるので、足元が妙に明るい。でも運転するときは死角になるので不快ではない。
・走っても走っても走っても…秋田から出ない。
<東北道>
・やっと東北道に合流、わだちでハンドル取られるし、追い抜いていくトラックの風圧に怯えながら走る。
・ライトが遠目で消えてしまうようになる。接触不良みたいだけどなんか不安。でも遠目を使うことはないから別に不都合はなし。
・前沢で食事。
・友達が具合悪いと言う。彼が言うにはボディの切れ目から入ってくる後ろからの排ガスが幌の中でこもって苦しいという。ここでオープンにする。
・また走り出すが……わだちに苦労してなかなか速度が出せない70キロぐらいで走る。
・泉での検札「軽3輪です」といっても信じてもらえず、「車検証を確認させてください」という事で運行許可証を見せて納得してもらう。なんに思えたのかいまだに疑問。
・菅生PAでBDR松本さんと合流。暖かいジュースをご馳走になる。ほんとにご馳走様でした。なんでも高速道を走る車のライトを見ていたら、やたらと遅い車が来るのですぐにわかったそうです。
・走る、走る、走る……しかしいつまでたっても福島に行かない。
・福島の友達の家に到着。
・幌をかけて、また高速へ乗る。
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る……
・ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と走る。
・走っても走っても福島を出ない。
・やっと福島を出る。マーコスだとあっという間に通り過ぎる距離もメッサーでは死ぬほど遠い。距離感がマーコスの3倍くらいに感じる。
・途中休憩を取って眠ろうと思ってもなぜか眠れない。
・トイレ休憩で駐車してあるメッサーに戻るのがすごくイヤ。マーコスだと「ふ、この車俺のもんだぜ」とか思うのに、食パンが地面に突き刺さっているようなメッサーを見ると「あー、俺を解放してくれー」と思う。
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・追い抜いていく普通車はもちろん、軽自動車がうらやましかった。
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・ひたすら走ってやっと宇都宮にくる。
・わだちの影響がぐっと減ったのに驚く。
・遠出をするのにも、横浜からだとこのあたりがメッサーでの限界だろうなーとなんとなく思う。
・夜も明けてきたので、ライトを消して走る。
・東京までが遠い……
・ここまで何回給油したのかわからなくなる。
・トリップメーターが100マイルまでは走れるがなんとなく、80マイルくらいで給油してしまう。「ハイオク満タン!」
と言っても「満タンで4リッター
です!」とか言われる。感覚はスクーターだ!
・やっと川口に近づく。
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る
・ついに!川口料金所に!iモードの渋滞情報でも渋滞個所はゼロ!いよいよ正念場首都高に乗る!
<首都高>
・走る!
・湾岸ミッドナイトの世界?をメッサーが走る。マーコスならなんともないけど、進路を変えるのが恐ろしい!
・他の車がなぜか遠くから避けてくれたので助かる。
・コーナリングがめちゃくちゃ怖い。
・水温計がじわじわと上がっていく。心臓もバクバク。
・なんとかなんとか渋谷3号線に乗り東名へ!40メートルおきぐらいにある継ぎ目が辛い!
・車体後部からガッシャン!ガッシャン!と音がする(あとで確認したところ、リアフェンダーの付け根が折れてボルト1本と東章で用心でつけてくれたタイラップで脱落が防がれていました)怯えつつもそのまま走る。
<東名>
・ついに東名料金所。料金所のおじさんの笑顔に送られて東名に!
・横浜青葉インター5キロの表示を見たときには、心から安堵する。
・自分が大西洋を横断したリンドバーグになったような気持ちがした。
・ついに横浜青葉インター!、ランプウェイを走る時に、ルマンのゴールとたどり着いたような気分になる。入賞はしなくとも、完走することがいかに嬉しいことかを知る。
・料金所から自宅へ。やっと終わる。マーコスのスペースにメッサーが止まる。
愛らしいとかそういう気持ちは起きない。開放されたという気持ちになる。マーコスのときでもこんなにはつかれなかった。
・吉田社長と虎さんに到着のメールを打って、風呂に入って寝る。
……夕方、一緒に購入する友達から電話があり……また走ることになるとは思いもしないで……
・夕方友達と近所を走る。道路にわだちもないし、ペースが遅いので実は極めて快適に走れる。信号からのダッシュも他の車よりも速いくらい。気分が良くなる。
・ふつうの交差点なのに「うおおおお!攻めるぜー!」とかいう気持ちになるのはどうしようもない。
・夜、一緒に秋田から福島まで走ってきた友達から電話がある。いろいろと文句を言うのかと思ったら、また乗せろ、夏休みにはメッサーで帰って来い。横浜から秋田に持って行くのはまた自走にしよう!とか言ってくる。なんでもハンドルの点を除けばえらく気に入ったとの事らしい。
・ちなみに、一日あけた今日も同じ電話をかけてきました。
という事で、こうして私の秋田から横浜のメッサー移動の旅は終わったのでした。
いろいろと手を入れて高速走行に耐えられるようにしてくれた吉田社長率いる東章産業には感謝です!。虎さんも松本さんも、ほんとにありがとうございます。また、このメッサーで面倒をかけると思いますが、どうぞよろしくおねがいします。