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300台限定… |
実は、マーコスがいなくなったのを理由に、しばらく、あちこちのカーディーラーを訪れたりしていました。
で、やはりそのメーカーの雰囲気というか、空気というか…そういうのを感じたのがおもしろかったんです。
たとえば、ドイツ車のディーラーを訪ねた時の違和感、「あー、なんかこうお客さんもドイツ車みたいなツルンとしたソリッドな感じがする…」というような感じとか、イギリス車のディーラーに行ったときの「あ、なんかこう、落ち着いた感じで、雰囲気にとけ込めそう」という感じとか…。
ディーラーだけでも、かなり雰囲気が違っていることがおもしろいく感じていました。
そういうなかで、先日あるセールスの方から連絡をもらった時です。
ディーラーの雰囲気とはまた違って、車に対する認識の違いを感じたことがありました。
セールスの方から受けた連絡は…
「限定300台のお車が残りわずかになりましたので、いかがでしょうか?」
という内容だった時に感じたことです。
「300台って限定に入るの?」という心にわき上がった疑問と、「ああ、そうかそうか、300台は普通は『限定』っていえる数なんだ…」と認識したことです。
ただその一方で、「『300台限定』って意味ないよなぁ。マーコス1650GTは特別な32台のうちの1台だったし。300台って多すぎるよなぁ。300台限定の価値ってなに? 他人に自慢できるポイントなのかな? そもそもお金持ちだったらそういうのを欲しがらずに、『自分のための1台』を作らせるから、そうすると『限定』に飛びつくのは『普通の人たち』なのかな? そもそも車って『限定』だから良いとか、そういうのはおまけみたいなものじゃないの? それで、『どうですか?』と言われたら『私は興味はありませんから』って答えるしかないよなぁ」とか考えていました。
そもそもかかりつけのショップ『東章産業』で世界で4台とか5台とか、ジャガーDタイプとか、ヒストリー付きのランチャストラトスとか、そういう単位の車をよく見ていると…他の人とはちょっと違うんだよ、ということを乗っている車で表現するんだったら、もっと違うポイントが必要だろうし、そもそも「私をそんなことに魅力を感じるような人間だと思ったわけ? 俺はもっと違うところから車をみているんだよ」ということで、ちょっと腹立たしくもあったりします。
おかげで、それまでは、そのメーカーの車も良いかなー、なんて思っていたのですが、一気に購買意欲がなくなった電話でした。
その一方で、某イギリス車ディーラーのセールスの方と話した時に、一番下のモデルにもかかわらず、セールスの方の評価が「これはこれで馬鹿にできないんですよ」ということで、その長所を聞いたりすると、「あー、この人はこの車の本質がわかっているんだ」と思ったりします。他のお客さんが、高額なモデルに惹かれているときには、ちゃんとそれを見て長所を説明して、私のようなもっと別な形で、下のモデルで充分だから、という人には、ちゃんとその点を説明できる、それって当たり前だけど、すごいよなぁ、と感心してしまいました。
どこかの電気屋さんじゃないんだから闇雲に高いモデルを「これ良いですよ」って言われても困ります。
逆に、そういうショップには、そういうことで車を購入するお客しかいないのかなぁ、と思って私は避けてしまいそうです。